「お? どうした氷室くん。もう結構回復してるよ?」 「うん」 なでなで。 「恋理、お前最近ひむをどやさねえよな?」 「あー、うん。ひむもそろそろ独り立ちの時期かな、て。母親の境地なの」 「……それ言ったら愛理さん爆笑すんぞ」 「いえいえ、本当の話。この前ね、そう思ったのよ。ただそれだけよ」 「………」 ひとしきり桐さんの頭を撫でたら楽しくなってきたので、さあ今日も――奇跡みたいな今日を楽しみますか。