「なんでしょうか」 俺は背筋を正す。 桐さんの顔は真剣だ。 「彼方さんがいる限り、永遠に恋理ちゃんと女子同士二人で遊ぶとかいうことも出来ないってことだろうか」 「ぶはっ、誰が女子だよ……っ」 「笑うなそこ!」 吹き出した彼方に怒声が飛んだ。 「彼方」 隣の恋理が彼方を諌めるけど……しばらく肩を震わせていた。 「えっとですね、桐さん」