「……何なのあの二人は」 「似た者同士みてーだな。むしろ難だ」 「ところで師匠。あの子たち知り合い?」 「いや、何かあからさまに絡まれていたから……大丈夫か? さっきの奴らはもしかして知り合い?」 女子たちは、何でかぽかーんとしながらこちらを見ていた。 「あんたの漫才に呆気にとられちゃったんでしょ。 安里さん、たぶんあいつら、最近ここらうろついてるカツアゲ野郎よ。寸止めじゃなくてもよかったんじゃない?」