恋理の方を見遣る。 「恋理は必ず、どこへ行っても、彼方のところへ帰るんだよ」 どこを自分の足で歩いたって。 彼方はきっと待ってるから。 実は淋しがりやなあいつは、恋理が傍にいることが大すきだから。 「……もちろんよ。ひむだって一緒よ?」