「彼方先輩や氷室はとっくに気づいてて、いつも邪魔されてるの。あの二人のガード固すぎるんだよ」 「邪魔……」 「……恋理に辛いことを思いさせたくない、とか思ってるのかな。でもね、あたしたちは恋理を待ってる。誰も恋理の代わりは出来なかった。 ……たった一人の代わりなんて出来るわけがないって思い知らされた。……恋理がいた場所はそのまま、空いてる。…………もどってきてほしい……」 泣き崩れるような声。 空っぽの居場所。