ぎゃわーっと獣のような恋理さんが襲い掛かってきた。 ……いや、女子高生が拳握って瞳ぇ血走らせて飛び掛かってくるってどんな図だよって思うよ。 赤ん坊から知ってる幼馴染だけどドン引きだよ。 「落ち着いて、音崎さん」 ふわっと、空から舞い落ちた羽が着地するような柔らかい音が聞こえ、恋理は獣化を解いた。 一瞬のことだった。 ……え? 何があったの、恋理さん。