「桐ちゃん⁉」



「ん?」
 


待ち構えていると、その声はやってきた。



「えっ、桐ちゃん? 氷室の呼び出したのって、桐ちゃんなの……?」



「ああ。私で間違いない。今朝、恋理ちゃんの下駄箱の前にいたよね?」



「………」
 


その子は氷室くんの髪結んで爆笑していた夏香ちゃん。
同じ部活の子。

……そして、恋理ちゃんと同じ中学、部活の出身。



「これを」