「朝からそんな顔しねーよ」 「はっ! 師匠のお見送りは確かに弟子の仕事だ!」 「「まだそれ引きずってたのかよ」」 二人に同時に言われた。 なんという失態……! 「じゃあ次は見送ってあげなさいよ。もう行くわよ」 恋理に引きずられて、悔しさに唇を噛みながら階段をあがった。