「!」 いきなりかかった声に、思わず封筒を持った手をポケットに突っこんでしまった。 この明るいはきはきした声は―― 「お、おはよう、恋理ちゃん」 傍らに彼方さんと、少し遅れて氷室くんが来るところだった。 「は、早いね。まだ部活生しかいないよ」 ど、動悸が収まらない。 自分、まともに喋れているだろうか。