桐華ー天然ボケ男が学園の王子様(女子)に恋しちゃったら【完】



「氷室。これ以上ボケてっと恋理さんぶっ飛ばしちゃうわよ。彼方を」


「心します。でも彼方が殴られんならいいや」


「ちょっと待て! 俺を巻き込むなお前ら!」
 


恋理の人差し指から解放されると、彼方が騒いでいた。


彼方は《苦労性》という人類らしい。


名前からして大変そうだよね。
 


俺は改めて師匠とお話するために立ち上がった。
 


こうしてみると、背丈も恋理とそれほど変わらないんだなぁ。



さっきはすごく大きな背中に見えたけれど。