崩したくないんだ。 俺の理由に、完全には納得出来なかったようだけど、桐さんは少しおいてから大きく肯いた。 「そうか。――じゃあ、たまに私と遊ぼうよ。ここで」 「うん」 ……遊びくらいなら、自分に許せるかな。 日が傾いている。