【仮】首輪を,キミに。


『うん,わかった』

世憂姉は頷いて,また,ぬいぐるみを投げて遊び始めた。

でもあのテディベアだけはずっと左腕に抱いたままで『やっぱ買ってよかったんじゃん』と笑ってしまう。

『10分ほど待ってて。作ってくるからさ』

それだけ言うと俺は返事も待たずに部屋を出た。