「どうした?帰りたいのか?」 「じゃなくてぇ 帰らないならちゃんとお義母さんに言わないと」 「もう連絡済み そんなことより ここにこいよ」 自分の横へ座れと合図する 素直に応じるあたし 雅紀くんはあたしの肩を抱き 「あっと言う間の一年だったな~」 なんて幸せを噛み締めるように言う 「だね よく口喧嘩もしたけど お互い言いたいこと 隠さずバンバン言い合えるし いい関係だよね」