遺影に選んだのは、私の成人式のときに一緒に撮ったものだ。
一緒に写真館へ行って、カメラマンに撮ってもらった。
母と写ったものとは別に、父と写ったものもある。
カメラマンには三人で写ることを勧められたが、離婚してしまった二人は遠慮していた。
母と父は離婚していると言っても、仲が悪いようには思えなかった。
一年に一度くらいは雄輔を含めた四人で食事をしていたし、その時も二人は冗談を言い合いながら笑っていた。
葬儀の時は私の次に情けなく泣いていた。
きっと父は今でも母を愛している。
新しい彼女ができたという話も聞かない。
あまり深く聞くのはためらわれていたが、両親はなぜ離婚したのだろう。



