翌朝。
恵一が仕込みのために下に降りていったのを見計らい、本日の捜索を開始する。
そしてついでに掃除をする。
「私、いつもご馳走になってばかりなんで、掃除やります」
朝食のときにそう告げておいた。
物音がしたって怪しまれない。
我ながら良い作戦を思い付いたと思う。
これで堂々と恵一の部屋を物色することができるのだ。
寒いのを堪えて窓を開け放ち、まずはベッドメイクから。
次にホコリ取りのモップを手にホコリの溜まりやすいテレビ周りから攻めていく。
そしてなんだかオシャレな木の棚。
ホコリ取りが終わると、次は掃除機だ。
男の独り暮らしなんて……と、彩子から彼氏の部屋が汚くて幻滅した話をたくさん聞いていた。
しかし恵一の部屋は、彩子の部屋よりよっぽど綺麗だ。



