仇恋アベンジャー


「あれはっ……勢いというか、何というか」

「顔赤いけど」

「今になってすっごく恥ずかしくなってきました」

この人に近づくためとはいえ、今考えたらとんでもないことを口走ってしまった。

私は手で顔を覆い、顔の熱を冷たい手で中和させることに集中する。

恵一はクスクス笑って私を抱き締めた。

「今日も泊まってくか?」

頭にキスまで降ってくる。

「今日はいいです」

「外は寒いし道は凍ってるぞ」

「……泊まってほしいなら素直にそう言ってください」

「ははは、言うようになったな」

何よ、これ。

普通にラブラブな恋人同士みたいじゃないの。

でも、私にとっては好都合。

もっともっと私のことを好きになればいい。

もっともっと信用すればいい。