仇恋アベンジャー


年が8つ離れている。

身長も頭ひとつ分の差がある。

付き合っているといっても、並んで歩いたことなどない。

彼は落ち着いた大人で、私はまだまだ子供っぽくて、全然似合わない。

部屋でセックスして、ご飯をいただくだけのライトな関係。

好きだなんて、鵜呑みにしちゃいけないけど、でも。

「そんな顔すんなよ」

「私、どんな顔してます?」

さっき彼が触れた両頬に触れてみる。

心なしか、いつもより頬骨が上がっている気がする。

「色っぽい顔してるぞ」

「うそ」

「あの時より、ずっと」

「あの時?」

「恥ずかしげもなく好きだの抱けだの言ってた、あの日だよ」

思い出すと顔がめちゃくちゃ熱くなってきた。