朝食を終えて、私たちは動き出す。
ご馳走になったせめてものお礼に、洗い物は私がやる。
食器をスポンジで擦りながら恵一を観察。
恵一は金庫のお札や小銭の数をかぞえ、レジに入れる分をそこに残して、主にお札を封筒に詰めた。
その封筒は黒いバッグへと入れられる。
恵一は金庫を閉め、立ち上がり少し移動して、クローゼットを開けた。
クローゼットには衣装ケースやら何やらがきちんと整頓されて置かれている。
そして一番左のケースの、一番下の引き出しを開けた。
私はゴクリと肩唾を飲む。
恵一はそこから二冊の預金通帳を取り出した。
今日は銀行に行く日らしい。



