閉店後、恵一の部屋にて。
「ちょっ……待ってください、マスター」
「待てない」
「そこを、なんとかっ」
「そんな服着てるのが悪いんだろ」
肩の開いたニットが、彩子の目論見通りの効果を発揮している。
仕事中は興味を示さなかったくせに、オフモードに入った途端発情し始めた。
恵一は私を後ろから抱き締めて、肩に唇を落とし滑らせる。
不思議なことに、そうされると私の身体からはみるみる力が抜けてゆく。
言うことを聞き始めた私の身体を、恵一はまた自分本意に扱う。
腰には腕が巻き付き脚に脚が絡まって逃げられない。
「私、心の準備がまだ……」
「前回は俺の方が心の準備、出来てなかったんだけど」
「そんなっ……」
「今日はそのお返しだな」



