仇恋アベンジャー


運び込まれてきたのは大きな木だった。

「室内にこんな大きなクリスマスツリー、勿体ないです」

大きな箱に入れられた飾りは私たちの足元に置かれている。

店内中程の窓際に置かれたツリーはまだ飾り気がない。

これから恵一と二人で飾り付けるのだ。

「去年は匠と二人でやったんだ。でも男には飾りつけのセンスがなくてさ。飾り付けても何となくバランスが悪くて」

可愛い飾りが入っている箱を開封しながら笑う恵一。

匠先輩とのやり取りが目に浮かぶ。

「こういうのは女の方が得意だと思って」

「任せてください」

「頼もしいな。小さいけど」

「一言多いです」