恵一は何かの仕込みをしながら
「今日さ、何時まで大丈夫?」
と尋ねてきた。
まさか、今日も?と思ったけれど、チャンスを逃してはいけない。
「何時まででも」
と返しておく。
「ちょっと手伝ってほしいことがあるんだよ」
なんだ、仕事か。
どうやら考えていたこととは違うらしい。
「何ですか?」
「実は今日……」
私は恵一の頼みを承諾し、匠先輩のいる店内へと戻った。
そして、閉店後。
掃除を終えた店内に、業者が予想以上に大きなものを運び込んできた。
「でかっ!」
思わず叫ぶと恵一は満足そうに腕組みをする。
「うちの店はシンプルだからな。この時期くらいはきらびやかにいかないと」



