仇恋アベンジャー


「で、どんな奴なの?」

バカにされついでに、もう一回驚かしてやろう。

「塚原恵一」

「えぇっ?」

雄輔の頭上にハテナマークがたくさん見える。

その反応に満足した。

「姉ちゃん、そいつのこと探るためにバイトしてるんじゃなかったの? 逆に騙されたんじゃないの?」

「バカね。あいつを探るために決まってるでしょう?」

雄輔は余計に渋い顔をして私を見た。

好きになんかなるわけないじゃない、あんな男。

第一タイプじゃない。

母親の仇(かたき)のようなものだし、いつ私に金を出せと言ってくるかわからない。