ホストみたいにチャラチャラした、だけど顔と愛想は良い男だと思っていた。
おまけに口の上手い男だと。
母と付き合うくらいだから年も50近くで
もしかしたら家庭があるのではないかとまで想像をしていた。
もし家庭があったなら、奥さんにバラしてメチャクチャにしてやろうと意気込んでいた。
あるいは母は私に黙って怪しいヤミ金に借金をしていて、不法な利息を払っているのかとも想像した。
もしそうだったら全力で逃げよう。
そう思って、当日は走りやすい靴を履いてきた。
しかし名簿に記載されていた住所に到着すると、主婦がいそうな普通の一軒家でも怖い人たちのいる怪しい事務所でもない、オシャレなカフェだった。



