「今夜あたり、覚悟しとけ」 「えっ……?」 身体中の血が巡るのを感じた。 自分だって気が早いって言ってたくせに、お義母さんの話でその気になってしまったのは恵一も同じらしい。 離れ際に軽く耳に口付けられると顔がボッと熱くなった。 どうやら、恵一は本気のようだ。 亡くなった母がこの世に残していった謎は、二人の子供へのプレゼントだったのかもしれない。 そんなことを、今は思う。 fin.