写真には男性店員と女性客がピントをぼかして入れてある。
イケメン店員が女性客に料理を出すという設定で撮影した。
ちなみにこの女性客は私だ。
ぼかして顔をわからなくしているが。
ちなみにイケメン店員役は匠先輩にお願いした。
恵一に頼もうと思っていたけど、俺はキッチン担当だからと恥ずかしがられて、頑なに撮影を拒否された。
「これでまたお客さんが増えるね」
恵一に笑いかけると
「だといいな」
と穏やかに返ってくる。
「それにしても、あなたたち」
お義母さんの声に、微笑み合っていた私と恵一は身を固くした。
またあの話か、と。
「私の孫は、まだ出来ないの?」



