仇恋アベンジャー


彼の反応を見て興味を持った雄輔も原稿を覗く。

「女性に人気のナチュラル系カフェ。人気の秘訣はヘルシーメニューとイケメン店員!?」

雄輔が音読した言葉に、カウンターにいた女性客が吹き出した。

思わず目をやると、そこに座っていたのは恵一のお母さんだった。

「おっ、お義母さん! いらしてたんですか」

「ええ。いつ気付くかと思ってたわ」

コーヒーを片手に笑っているお義母さんは、雄輔に手を伸ばして原稿を受け取った。

「うふふ、面白い記事じゃないの。これくらい書いていた方がお客さんは興味を持つわよねー、由紀さん?」

このフリーペーパーの編集長は記事に笑いを求める人で、読んでいて楽しい広告は地元の人気も高い。

「そうなんです。特にこの手のカフェは女性客がターゲットなので」

「特にこの写真がいいわね」

お義母さんが指差した写真は、店内の風景を撮したものだ。