仇恋アベンジャー


再び部屋に戻って充電器を差し込み、電源が入るまでのもどかしい時間を過ごす。

待受画面が立ち上がると即座に発着信履歴を開いた。

どちらも50件ずつ保存されるようになっているが、その中に塚原恵一らしき名前は見当たらなかった。

次はメールだ。

メールは何件あったかはわからないが、塚原恵一の名前はやっぱり見当たらなかった。

アドレス帳にも登録されていない。

「あー、もう。何者なのよ塚原恵一!」

苛立ってソファーに当たり散らしていると雄輔が「あっ」と軽い声を上げる。