恵一は本当に驚いているようで、テーブルに乗り出して父親に迫る。 「まぁ、そう興奮するな」 「説明しろ。俺の知らないところで何したんだよ」 恵一が珍しく感情的になっているのは、家族の前であるからか。 そんな二人を母親は心配そうに眺めている。 「別にお前が心配するようなことはない」 「意味わかんねーよ。何を隠してんだよ。店は自力でやるから、金銭的な支援は無しだっつー約束だったろ」 思いきりしかめっ面で迫力満点の恵一に、父親は違う違うと笑い飛ばした。 「この際だから、正直に話そう」