私たちが出会うためには、全て必要なことだったのかもしれない。 母の死も、あの通帳の発覚も、雄輔の提案も、私の決断も。 そして、私たちが今のような関係になるには、恵一の素っ気ない態度も、思いきった偽の告白も、ミキサーの裏に隠された恵一の実家の住所も、私の無断欠勤も、事故も、全て必要だったのかもしれない。 不幸に不幸を重ねて、やっとすれ違うことなく気持ちを重ねることができた私たち。 この関係を大事にしなければ、今までの不幸を無駄にしてしまう。