恵一の手料理に舌鼓を打ったり、映画を見たり、テレビゲームをしたりと、穏やかに時間が過ぎて行く。 そんな中で、ふと思い出してしまった。 まだ解けていない謎が、もうひとつだけある。 母が振り込んでいた金は今、いったいどこにあるのか。 「さぁな」 恵一に相談してみると、首を傾げられてしまった。 「俺、別にいらないし、由紀にあげるよ」 とまで言う始末。 そんなことしたら母が浮かばれない。 できれば恵一に使ってもらいたい。 「私だって、いりませんよ」 私はただ、どうなっているか知りたいだけ。