仇恋アベンジャー


 塚原恵一
 塚原恵一
 塚原恵一
 塚原恵一
 塚原恵一
 塚原恵一
 塚原恵一
 塚原恵一
 塚原恵一
 塚原恵一

ずらりと並ぶ、この名前。

「どうして……?」

落ち着いていた心がざわつきだす。

着信の日時を見ると、全て私が意識を失っている間の着信だ。

恵一はきっと五十嵐陽子から女の来客があったことを知らされて、それが私であると判断した。

言い訳でもしようと思ったのだろうか。

なんでもいい。

とにかく、この着信は、私と話をしたくて電話をかけてきた証なのだ。

その姿を想像して、じわり目に涙が溜まる。

だけどその頃、私はすでに意識を失っていて、電話には出られなかった。

恵一はたふん、私が無視を決め込んでいると思っているだろう。