メールが数件。
着信が10件。
……10件!?
なんだかその履歴を見るのが怖くて、先にメールを開いた。
広告のメールがいくつかと、彩子からの「みんなで初詣に行こう」という誘い。
私はそのメールに、「ちょっとドジって足にヒビが入ったから」と、お断りの返信を入れた。
しばらくしたらきっと、何があったのかしつこく聞くための電話がかかってくるだろう。
少し怖いけれど、この10件を無視するわけにはいかない。
私は右手の親指に全神経を集中させて、絶妙な力加減でボタンを押した。
一瞬間を置いてパッと画面が切り替わる。



