「七海さーん。検査の準備しますねー」 白衣の天使が舞い降りて、私たちの話は終了した。 雄輔は室外に出され、 「じゃあバイト行くわ」 と去っていった。 天使に袖をまくられ腕を圧迫され、 「チクッとしますねー」 何とか剤という液体をじゃばじゃば血管に投入される。 MRI検査の様子はテレビで見たことがあったけれど、輪っかに通される前にこんなに大量の水分を注入されるとは思わなかった。 私の体は大丈夫なんだろうか? その何とか剤の説明は朝からしっかり受けたけれど、未知の体験に心細くなった。