仇恋アベンジャー


カフェはクリスマスの装飾がなくなり、すっかり落ち着きを取り戻していた。

いつもの場所にバイクを停めて、郵便受けのある玄関口へ。

ここから出ることはあっても、入ることはなかった。

いつもは店の入り口から入っていたからだ。

閉店時間はとっくに過ぎている。

店の入り口にはclosedの札が掛けてあった。

今日はきっと雄輔が掛けたのだろう。

扉は一般戸建て住宅のような黒とシルバーのシックなものだ。

先日塚原家に訪れた時のように、ここに立ち尽くすわけにはいかない。