仇恋アベンジャー


正直に言ってみろと言わんばかりの表情で、雄輔がこちらを見つめている。

弟にこんなこと言うのは、恥ずかしいけど。

「好きだよ、マスターのこと」

口に出したら体から力が抜けた。

力が抜けると、抑えていた分の涙が溢れてくる。

私はもう一口スープを飲んで、恵一の味を噛み締めた。

「だったら、どうしてマスターにそう言わなかったんだよ」

「今さら言えるわけないじゃない」

散々疑って嘘を重ねて、彼の気持ちを弄んできた。

「それでも、スープ飲んで泣いてしまうほど好きなんだったら……伝えた方がいいんじゃないの?」