仇恋アベンジャー


不器用で、少しいい加減で、とことんツイていない両親。

母方の祖父母や叔父、叔母は、どんな人だったっけ。

私は葬儀の時はまだ放心状態だったから、挨拶をしたこともほとんど覚えていない。

この年になるまで関わりを持ってこなかったし、結果的に血も繋がってなかったし、あまり興味もない。

そんな私は冷たいのだろうか。

壊れた家族の間に育ってきたから、どこかおかしいのだろうか。

母子家庭で育ったことに、大して不満はなかった。

でも、たまに思う。

父と母がもう少し器用でちゃんとしていてツイている人間であれば、私はもう少し幸せだったかもしれない。

雄輔だって、もう少し幸せだったかもしれない。

たらればを言えばキリがない、か。

「ふーん、そうだったんだ」

父の長い話の後、私は軽くコメントした。

あまり重く捉えると、不器用な父がかわいそうだと思った。