全てを知って、これまでに不思議に思っていたことも、パズルのピースがはまっていくようにスルスル解決していった。
例えば、親戚付き合い。
私や雄輔は、母の葬儀の日まで、祖父母に会ったことがなかった。
叔父や叔母、従兄弟にもだ。
遠くの田舎にいると、ぼんやり聞いてはいた。
普通は盆や正月に会いに行くらしいが、我が家にその文化はない。
祖父母に馴染みのない私たちは、友人たちが
「おばあちゃんの家に行ったよ」
と言うのを聞き、不思議に思っていた。
幼い頃は、みんなお年玉をもらえる相手が多くて良いなぁくらいにしか思っていなかった。
従兄弟と仲が良いという友人の話を聞いても、会える距離にいて良いなぁくらいにしか思っていなかった。
離れているから会えないんだと思っていたけど、違った。
今思えば母は実家を勘当されているし、大反対の末に母と再婚した父も同然の状態。
簡単には、会いに行けなかったのだ。



