その時間、私と雄輔はもう眠っていたそうだ。 父は焦って母を宥めた。 しかし。 「もう、隠してるのが辛いの……」 私が母を母だと思うほど、雄輔が母を母だと思うほど、それが事実ではないという圧力に苦しんでいた。 そこでやっと、母は父に告白したという。 父は母に子供がいたことを知らなかった。 「私、子供を捨てたの。お腹を痛めて産んだ子供を、育てられないからって他人に押し付けたの」