父は私や雄輔を託児所や保育園に預けながら、何とか生活をしていた。
「当時は主婦なんて家でゴロゴロしているばかりだと思っていた。だけど、いざ自分が家事や育児なんかをやり始めると、その過酷さに挫けそうだった。もっと早くそれに気付いていれば、ちゃんと協力していたんだがな」
私がいちいち後悔するのは、父のDNAのせいなのだろうか。
顔も性格も、私は父似だ。
ずっと離れて暮らしていたけれど、血の繋がりを感じずにはいられない。
「そんな時だったよ。紀子と再会したのは」
運命の再会は近所のスーパーだった。
その時、私や雄輔も一緒だったらしい。
仕事に家事に育児までを一身に背負った父を見かね、母は幼馴染のよしみで手伝いに来てくれるようになったのが結婚のきっかけだったそうだ。



