仇恋アベンジャー





翌日、クリスマス。

「年内にお父さんのマンションに行くよ」

私の決意を伝えると、父は安心したようににっこり微笑んだ。

「ああ、そうか。じゃあ早速、準備を進めよう」

「その前に」

私は一旦雄輔に目配せをして、

「全部話して、お母さんのこと」

これが父のマンションへ引っ越す条件だ。

強い視線を向けると、父は困った顔をした。

「由紀……どこまで知ってるんだ?」

「私たちがお母さんの子じゃないってことと、別に子供がいるってことくらい」

父は深くため息をついた。

小さな声でそうか、と項垂れる。

やっぱり隠していたかったようだ。

そしてぽつりと語りだす。

「紀子と俺は、幼馴染だった」