恵一は後ろで縛っている髪を解き、足を組み直した。
それに合わせ、私も体勢を整える。
「だって、信じたくないだろう? もしお前が産みの親の娘だとしたら、俺たちは血の繋がった兄妹ということになる」
私がその事に打ちひしがれている間、恵一も同じように思い悩んでいた。
「その可能性が自分の中に浮上したとき、どうしていいかわからなかった。だから、今日になるまでここを訪れる勇気が出なかった」
「じゃあ、どうして今日は勇気が出たんですか?」
尋ねて、すぐに顔を伏せた。
恵一の目を見続けることができない。
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