仇恋アベンジャー


「なんだよ、いきなり」

雄輔は私を引き離すこともせず、じっと細い体を預ける。

「ごめんね……」

こんな姉で、ごめん。

弱っちくて、ごめん。

甘ったれで、ごめん。

汚れた身体なのに、ごめん。

漏れるように紡いだ言葉は、100分の1だけでも伝わればそれでいい。

「カレー作ったからさ。食おうぜ」

「うん」

やっと立ち上がった私を支え、脱いだコートを掛けてくれた。

なんて出来た弟なのだ。

恥ずかしいから言わないけど、私はあんたを誇りに思っている。