部屋でしくしくする私に、雄輔が心配してしつこく声をかけてくる。
「なぁ、姉ちゃん。飯は? 食べたの?」
雄輔にも伝えるべきだろうか。
私たちに兄がいることを。
「いらない」
やめておこう。
知らなかったとはいえ、その兄と姉が体を重ねてしまったなんて知ったら気持ち悪がられる。
さすがに私だってこれ以上のメンタルダメージには堪えられそうにない。
「入るぞ」
雄輔は部屋の中に入ってきた。
「なぁ、何があったんだよ」
私は音だけでそれを確認し、布団から顔も出さずに答えた。
「ちょっとね」
「ちょっとじゃねーだろ。母さんが死んだときと同じくらいのヘコみ様だぞ」
そりゃヘコむよ。
だって私の彼氏、血の繋がった兄だったんだよ?
やめとけって言った雄輔は正しかった。



