仇恋アベンジャー


このままこうしているわけにもいかない。

頭の中で葛藤し続けて、やっと決心がついた。

私は一旦腹に力を込めて気分を立て直し、右手の人差し指を立ててインターホンに近付けた。

しかし、震える指はなかなかボタンを押すことができない。

伸ばしては引っ込め、伸ばしては引っ込め。

確かに私は根性の据わっているような女ではないと自覚しているが、こんなにもビビりだとは思わなかった。

何度目かのチャレンジで、やっとボタンに触れることができた。

よし、押すぞ。

力を込めようとしたその瞬間、

ガラガラガラ……

予期せぬ開扉音に驚いて、びくついた勢いでインターホンが鳴った。