それを確かめるため、私は決意した。
母が隠していた封筒を自分のバッグに詰め込み、彩子が選んでくれたワンピースに袖を通す。
ワンピースは綺麗なAラインのシルエットで、アイボリーベースに黒のボタンの装飾が施してある。
それに黒タイツを合わせ、普段はあまり着ない赤のコートを羽織った。
ヒールのブーツを履くと視界まで変わって、別人に変装している気分になる。
「マジで行くの?」
怪訝の表情を浮かべる雄輔を一睨みして立ち上がる。
「マジで行くよ」
脇に置いておいたバッグは雄輔が手渡してくれた。
思えば初めて恵一の店に行ったときも同じような会話をした気がする。



