「このままじゃだめだ……」
 あたしは寝そべったままで呟く。

 何か対策を練らないと、明日も今日の二の舞だ。


 とにかく襲われなきゃいい話なんだけど……。

「どうすれば襲われなくてすむのよ……」

 検討もつかない。



「……そういえば雪さんと怜さんは襲われたりしないのかな?」

 いや、襲われてるはずだ絶対!
 あの、女のあたしから見ても魅力のあるあの二人が襲われないはずが無い。


「やっぱり自分のナイトに守ってもらってるのかなぁ……?」

 でも、それだけにしては二人ともいつも余裕がある。


「何か……ある?」

 ちょっと希望が見えた気がした。


「そうよ! 二人なら何か襲われないようにする秘訣とか知ってるんじゃない!?」
 あたしは拳を握り勢い良く起き上がる。


 二人から聞き出さないと!


 そうと決まれば善は急げだ。
 あたしはすぐに私服に着替え、雪さんと怜さんの部屋へと向かった。