翌日の朝、案の定腫(は)れたまぶた。

 そしてやっぱり雪さんの小言……。



 とりあえず怜さんに言われてすぐに冷やしたから、学園に行く頃にはかなりマシになっていた。



 黒斗は昨夜の事が嘘だったんじゃないかと思うほど普段と変わりなかった。


 でもあたしの首筋に残るキスマークが、あれが現実なんだと物語っている。



 キスマークそのものは学ラン着てれば見えないし、気にもならないからいいけど……。



 とにかく、黒斗がいつも通りに振る舞っているならあたしもいつも通りに振る舞わないと……。

 そして今度本性現したときにはっきり言ってやるんだ。


 あたしはあんたなんかに負けないって!