聖石学園~意地悪で腹黒のナイト様~

「それであたしお礼したいって言ったの。そしたらいきなりキスされて……」

「はぁあ!?」


 何てことしてんのよ拓馬ぁ!?

 あたしのときもそうだったけど、初対面の女の子にキスする趣味でもあるのかあいつは!?


 なんて勝手に怒っていると、由理香ちゃんが頬を染めて告白する。

「それであたし、好きになっちゃったみたいなの!」

「えぇ!?」


 マジで!?


「お兄ちゃん以外の男の人をカッコイイって思ったのも、こんなにドキドキするのも初めてで!」

 真っ赤になって話す由理香ちゃんは素直に可愛かった。


 応援してあげたいと、思った。

 まあ、拓馬も悪い奴ではないし、あたしのこと諦めたって言ってたし。
 応援してあげても良いよね。


 心の中でそう決めると、あたしは由理香ちゃんに笑顔を向けた。


「分かった! 協力するよ」

「有り難う! やっぱり友お姉ちゃん大好き!」

 そうして首に抱きつかれる。


 何だか本当の妹みたい。

 可愛いな……。



「おーい! お前等」

 突然移動したあたし達に黒斗が声を掛けてきた。

「あ、ゴメン! 今戻るから!」

 話も終わったし、あたし達は皆の所へ戻る。