聖石学園~意地悪で腹黒のナイト様~

 その自問いするような疑問に、即座に拓馬が答えた。

「は? んな訳ねぇだろ!?」

 あまりにも早い回答に、あたしは驚きながら拓馬を見る。


「俺等未来ある若者なんだぜ? 目標見つけてソレに向かって頑張ることの何がいけないんだよ?」


 確かに、そりゃそうだ。


 あまりにもあっさり答えが出て、あたしは目を瞬(しばたた)かせる。

 驚きながらも呆れた気分になった。


 単純に考えればすぐに答えが出ることなのに。

 ……あたし、考えすぎてたのかな?


「大体お前黒斗を甘やかしすぎなんだよ」

 自分のバカさ加減に呆れを通り越して笑いそうになってくると、拓馬がそう話し出した。

「んで、黒斗もお前に甘えすぎ」

「そう……なの?」

 そんな風に考えたこともなかったため、分からなくて聞き返した。


「そうなんだよ。黒斗は友に側にいて欲しいって我儘言って甘えてるし、友は友でその黒斗の我儘をかなえてやろうと甘やかしてるじゃねぇか」

「……そっか」

 他人から言われて初めて気付いた。

 こんなこともあるんだな……。


「ったく……。友、お前考えすぎなんだよ。一番いい解決方法があるじゃねぇか」

「一番いい解決方法?」

 聞き返すと、“まだ分かんねぇのか?”とばかりにため息をつかれた。