聖石学園~意地悪で腹黒のナイト様~

「別に変な事はしねぇよ。本当に相談乗ってやるだけだって。約束する」

 三人で真っ直ぐな視線を交わし、すぐに弘樹が口を開いた。


「分かった。信用するよ」

 意外とあっさりそう言った弘樹にあたしは驚く。

 でも驚いたのは高志も同じみたいで、あたしが何か言う前に弘樹に突っかかった。


「おい、いいのかよ!?」

「大丈夫だよ。拓馬、ウソはあまり言わねぇし。……それに、俺人を見る目はあるんだぜ? …………多分」

 最後に自信無さ気にポツリと付け加えた弘樹に、高志は少し笑って承諾する。


「何だよソレ。……分かった。弘樹がそう言うんだったらオレも信用するよ」

 苦笑気味にため息をついた高志は、その後拓馬の方を見た。

「んじゃあそういうことだから、友のこと頼むぜ」

「りょーかい! じゃあいくぜ、友」


 そんな軽いやり取りの後、あたしはまた拓馬に腕を引かれて教室を後にした。




 ……でもさ。

 あたしは拓馬に相談するなんて一言も言ってないんだけど?


 …………言っても無駄なんだろうな、この状況。



 あたしは引かれるまま拓馬についていき、本日何度目とも知れないため息をついて諦めた。